2015年9月10日木曜日


菊池寛・室生犀星の本(文学全集)を頂きました。

さっそく中を見てみたところ...
昭和三十年、三百五十圓也!
著者名のふりがなは
「きくち くわん」「むろふ さいせい」と、なっていました。
装丁は、芥子色に銀箔押しアール・デコ調の幾何学模様。
(昭和三十年は西暦1955年だから、アール・デコの時代はもう過ぎているけど)


本をくださった方曰く、
十月のノオトが、これに掲載されていたはず、と
屋根裏部屋からこの本を探し出して、
どの辺りに載っているか...とあちこちめくって読んでいるうち
どんどん気分が暗くなってきて
夕食の支度をする頃までには
すっかりどんより気分になってしまった!との事。苦笑…
それはそれは…。

1918年 (大正七年)に出された詩など含めて
三十七年程後に、色々集約し出版された全集のようです。

以前は時々「こんなの好きでしょう」と古裂や古い着物を
近頃は時々「こんなの好きでしょう」と古い本を頂くことが。
「あの人に、これをあげようか」と
自分の事を思い出して取って置いてくださったのだ…と思うと
その頂いたものを見る度、なんだかじんわり嬉しい気持ちになります。