2016年7月28日木曜日


八月も近いというのに、こう寒いと「暑くてうんざりするねぇ」などと
一日でも良いから言ってみたいものだと我儘なことを思うけれど
ここではやる気を失くす程の暑さににうんざりすることも無く
気がつくと秋になっているというのが恒例なのだから
せめて「夏の町」でも読んで荷風と真夏の盛りを歩こうかと思う。
...

午後に夕立を降して去った雷鳴の名残が遠く幽かに聞えて
真白な大きな雲の峰の一面が夕日の反映に染められたまま
見渡す水神の森の彼方に浮んでいるというような時分
誠に吾妻橋の欄干に佇立み上汐に逆って河を下りて来る舟を見よ。
...

立続く倉の屋根に遮られて見えない奥の方から
勢よく長唄の三味線の響いて来るのを聞いたのである。
天の明い寂寞の中に三味線は実によくその撥音を響かした。

自分は長唄という三味線の心持ちをば、この瞬間ほどよく味い得た事は
ないような気がした。長唄の趣味は一中清元などに含まれていない
江戸気質の他の一面を現したものであろう。
拍子はいくらか早く手はいくらか細かくても真直で単調で
極めて執着に乏しく情緒の粘って纏綿たる処が少い。
しかしその軽快鮮明なる事は俗曲と称する日本近代の音楽中
この長唄に越すものはあるまい。

端唄が現す恋の苦労や浮き世のあじきなさも、
または浄瑠璃が歌う義理人情のわずらわしさをもまだ経験しない
幸福な富裕な町家の娘、我儘で勝気でしかも優しい町家の娘の姿をば
自分は長唄の三味線の音につれてありありと空想中に描き出した。
そして八月の炎天にもかかわらずわが空想のその乙女は
襟付きの黄八丈に赤い匹田絞の帯を締めているのであった。

下町の女の浴衣をば燈火の光と植木や草花の色の鮮な間に眺め賞すべく
東京の町には縁日がある。カンテラの油煙に籠められた
縁日の夜の空は掘割に近き町において殊に色美しく見られる。

もう八月も十日近くなった…

 永井荷風 - 夏の町 - 明治四十三年(1910年)八月


2016年7月22日金曜日

2016年7月20日水曜日


今宵は満月ですねー。
薄墨色の雲に時折見え隠れしながら...。


- 夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづくに 月宿るらむ -


百人一首には、月を詠んだものが幾つもありますね。

小学生の頃、百首、全部暗記させられました。
(百人一首の暗記は私のクラスだけの授業でしたが...)
と言っても下の句だけですけが、多分今でも全部覚えてますね。
子供の頃はそれが密かに自慢でしたけど
今思うと下の句だけって、どうなの?!って思います。

北海道ルールは、下の句だけ詠んで
下の句だけ崩し文字で書かれた木札を取る!
 (読み札は紙で、上の句から書かれていましたが)
なので、上の句を詠まれても、全然札を取れません…苦笑。


POST CARD 小村雪岱

2016年7月19日火曜日



Århus, Danmark

Nさんは宛名面に見られる経年変化のシミを恐縮されていたけれど
Danmarkでの一片を分けていただいたようで
私にはかえってその時を経た感と
そしてそれを貰うという事も嫌な感じどころか
なんとも温かな心持ちだった。


- 正しく古いものは永遠に新しい -
Carl Larsson


2016年7月16日土曜日


道東限定?コンビニで買ってみた甘納豆のお赤飯おにぎり。
小豆のお赤飯は売り切れなのか?有りませんでした。
それとも甘納豆お赤飯が定番品なのか。

納豆に砂糖を入れると聞いた事があるけれど
それは食べた事がありません。
メープルシロップにブルーチーズという組み合わせのパンとか
ナンプラーと蜂蜜などでソースを作ったりもするし。
お赤飯にごま塩&甘納豆も、塩っぱいものと甘いものの組み合わせで
イメージ的には同じと言えましょうか。

道東へお越しの際には、一度お試しくださいませ。


2016年7月14日木曜日



If you were coming in the Fall,
I'd brush Summer by
With half a smile, and half a spurn,
As Housewuves do, a Fly.

If I could see you in a year,
I'd win the months in balls -
And put  them each in separate Drawers,
For fear the numbers fuse -

If only Centuries, delayed,
I'd count them on my Hand,
Subtracting, till my fingers dropped
Into Van Dieman's Land.

If certain, when this life was out -
That yours and mine, should be
I'd toss it yonder, like a Rind,
And take Eternity -

But, now, uncertain of the length
Of this, that is between,
It goads me, like the Goblin Bee -
That will not state - its sting.

E. D


2016年7月12日火曜日



そっかー。
造形かー。

造形と言う言葉が電話の向こうから流れて来た時
その言葉は身近にありながら
余りに広い意味でもあって
当たり前を通り越して
空気の様な存在の言葉になっていたなー
昨日、思った。

なんて括ったらいいんだろうと
なんとなーくモヤモヤして
腑に落ちない感だった「それ」は
そうかー
造形って呼んだらいい。
そうだよね
と。

今更...と笑われそうだが
すごーい新しい発見でもしたような気分になって
今日は一日
造形…という言葉とその意味を反芻していた。

・・・

造形(ぞうけい)とは様々な物質を媒介として、形あるものを作りだすこと。
またある概念によって生みだされた形・もの。
使用例として「造形美」「造形芸術」

本来、造形とは、形を造ること、すなわち英語でいう
modeling(模型製作)やmolding(型で作ること。鋳造)を意味する。
特に芸術の分野においては、「造形芸術」と言った場合、
「物体」を作り出す芸術、つまり絵画や彫刻、デザイン(工芸、建築)などを指した。
しかし、現代美術において、オブジェ【objet(仏)】等の
「他のジャンルに収まらない芸術作品」を、
ひっくるめて「造形作品」という言葉で呼びあらわしたり、
さらに現在ではメディアアートについても造形芸術に含まれるようになるなど、
意味の変化が見られる。

2016年7月10日日曜日

2016年7月5日火曜日

札幌丸井今井での催事
「JAPAN SENSES(ジャパン センスィズ)きたスタイル北海道」
7/4 終了しました。
お越しいただいた皆様ありがとうございました。

展示の様子はこちらのブログで少し紹介していただいています。

それから、来月(8月)は、函館で展示予定がありますので、
追ってお知らせします。