2016年9月25日日曜日


秋分の日が過ぎて一気に日暮れの時間も早くなってきました。
秋の訪れは寂しい感じもするけれど
四季がはっきりとしている北海道は
それぞれの季節だけが持つ空気感や雰囲気を味わえるから
ちょっと感傷的な秋の始まりでは有っても
それはそれで楽しみだったりするものです。



来週から始まる毛糸展でご紹介する「オステルヨートランド羊毛紡績の毛糸」
以前、ヴォーグ社出版「毛糸だま」という雑誌に
「スウェーデンから来た編み込み模様」の特集で作品掲載されました。
(オステルの毛糸は、他の編み物関係の本にも時々登場していますよ)
本の表紙でモデルさんが着用しているセーターと手袋(グローブ)も
この毛糸で編まれたものです。
編み込みの模様や、セーターやミトンの形など
北欧ならではのデザインで本当に素敵。
デザイン性だけではなく、それは実用も兼ねているのです。
長く寒い冬を少しでも暖かく過ごすために
編地はしっかりと目が詰んでいて、風を通さず温か。
北国に暮らす人達の知恵なのです。

ちなみに表紙のモデルさん着用のプルオーバー(セーター)は
ゴットランド島の伝統模様で編まれています。
地域ごとの特徴が有るので、パターンを見るとどの地域のものか解ります。
この島にはゴットランドというナチュラルカラー(グレー)の羊が居るので
本来グレイトーン〜白の毛糸での編み物が中心でした。
モチーフは自然のものを(草花など)幾何学的にかたどっています。
また北欧はテキスタイル(織物)が盛んだったので
編み物も織物に近い感覚で作られていたからこそ
何処か織物に通ずる、この様に独特なパターンや
密に編む編地になったと思われます。


(ご紹介する毛糸は、編み物だけでなく織物にも使えます)
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(画像をクリックすると拡大します)

「スウェーデン・オステルヨートランド羊毛紡績の毛糸展」

会期:2016.10.1(sat) - 3(mon)
時間:10:00 - 16:00
場所:十月のノオト 釧路市新富町11−14