2017年12月2日土曜日


十二月になりました。今日はこの時期にぴったりな生徒さんの作品を紹介します。
(写真はクリックで拡大します)
暫く前からコツコツ制作していたHさんの作品
クリスマスツリーのタペストリーです。
結構時間が掛かりましたがクリスマスのものを飾る時期に間に合いました。

マフラーや敷物など作品を織った際に糸が残ります。
今回はその余っていた残糸を利用して織る事にしました。(全部、残糸です!)
ウール、コットン、シルク、モヘア
毛羽立ちの有る糸、ループ状の糸、デコボコしたスラブ糸
素材も形状も様々な種類の糸です。
ツリーの部分は、ラグやカーペットのループみたいになっています。
フワフワ・モコモコ感を出すのに、モヘアやスラブ状の糸を使って
立体感を出す技法で織られています。
葉には、白い雪もちょっぴり積もってる。

背景は一番下が焦げ茶から始まり、中央はアイスグレーで
降る雪をイメージした白いドットのグラデーション。
シルク混の糸が雪の様にキラキラしています。
上部は赤と緑でクリスマスカラー。

仕上げに、クリスマスリースの小さなブローチ(既製品)を
ツリーのてっぺんに飾り付け。
壁に掛けられるように通した小枝、
三つ編みにした紐も(紐も残糸で編んだものです)
暖かい雰囲気を演出しています。

一番難しかったのはツリーをツリーらしく、三角形にしていくところでしょうか。
一見、簡単そうで丁度良い形に仕上げるのは、なかなか難しいのです。
背景の両耳部分も綺麗に織れました。

ツリーの他にも、クリスマスモチーフのタペストリーを
毎年一枚ずつ作っていったり、季節に合わせた雰囲気のタペストリーなど
部屋に飾れる織物も楽しいです。
時間のかかる作業ですが、飾った時の事を思い描きながら、
少しずつ出来上がって行く行程も楽しんで貰えたようです。

Hさん、次はカシミヤのストールを織る準備をもう進めています。
こちらも楽しみです。