2018年2月3日土曜日


街の中。
古い窓とガラスブロックの並びが気にかかるビル。
よく見ると、この窓枠は鉄で作られている様で
引き違いになっていて、補強の為なのか正方形の真ん中にも縦に枠が一本。

何かが不思議な、妙な感じ。
何がそんなに気にかかるのか、自分でもよく解りませんが。
(廃墟マニアではありません)

街の中には、こんな古ぼけて廃墟と化した建物が沢山。
(ちなみにここの地下のお店は営業中)

昔、炭鉱街跡地(ゴーストタウン)に、肝試しドライブへ行った事がある。
取り残された誰かが、今にもひょっこり現れそうな建物や街の跡。
立派な病院やガソリンスタンド、郵便局...。
でももうすっぽり街はもぬけの殻、
窓には目張りの板が打ち付けられて、勿論誰も居るはずもなかった。

荒野の真ん中に突然小さな街が現れて
いつ来るのかしれない客をひたすら待つダイナーやガソリンスタンド。
街として成り立っているとは思えない所にも
どうやって暮らしているのやら、人が居たりするのを思い出したり。
(アメリカンロードムービーの見過ぎだな、笑)

繁栄の跡を見ていると、そこに確かに流れていた時間とか
街の人達の姿が、映像みたいに頭の中にどんどんわき出して来る。

ある日突然取り壊されて目の前からその建物が消えると
記憶や写真の中だけに残る。
いつの間にか自分の記憶からもだんだん消えていって
何が有ったのかさえ曖昧になって忘れてしまう。
時々、何かふとしたきっかけで思い出すだけ。

確かに昔、ここにはもっと沢山の人たちが暮らしていたし
過去のまま現在に生きている様な人や建物が、未だここには存在しているけれど
私と街の間にはずっと見えない隔たりがあって、未だに別の何処かから見ている、
別の時空に居る様な感覚になるところです。
この街からもいずれ誰も居なくなるのかな。

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